そら

5.7.5.7.7

爪

そら




手の爪は、

1ミリ伸びるのに

6〜10日。


そのあいだも

時間は

黙って

通り過ぎていく。


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爪は

忘れない


わたしが

泣いていた日も

笑っていた日も


何もしたくなくて

一日

横になっていた日も


何も言わず

何も急がず


同じ速さで

のび続けていた


時計は

止まることがある


カレンダーは

めくり忘れることがある


でも

爪だけは

今日という日を


身体の先で

静かに

数え続けていた


爪を切る

小さな音とともに

落ちていくのは


ただの爪ではない

わたしが

生きてきた時間の


白い

切れ端なのかもしれない

 

 



詩


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爪を切る

そのたび少し

消えてゆく

生きていた日の

白い証拠が






短歌